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 アイヌ民族に連なる人々の記録とは?

8世紀初頭に「古事記」「日本書紀」に「えみし」「蝦夷(えみし)」が登場します。関東以北にあって朝廷に服従しない人びとの呼称であった「蝦夷」は、9世紀ごろ「えぞ」と読まれるようになり、これはアイヌ民族を中心とした民族集団を指したと考えられています。


知っていますか?アイヌ民族一問一答

<参考文献>
「知っていますか?アイヌ民族一問一答 新版」
上村 英明 著

解放出版社
2008.1.10初版発行

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 江戸時代のアイヌ民族の記録とは?

松浦武四郎により安政4年(1857)頃に書かれた「近世蝦夷人物誌」。樺太や千島列島を含むアイヌ集落における個々の人物についての記録であり、松前藩の支配下で行われていた漁場関係者の非情な振る舞いや、それらの圧力のもとで困窮するアイヌの暮らしが克明に記録されています。


アイヌ人物誌
<参考文献>
「アイヌ人物誌」
松浦 武四郎 著
更科 源蔵・吉田 豊 訳

平凡社
2002.1.09初版発行
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 北海道旧土人保護法とは?

1899年に制定されたこの法律は、明治政府がアメリカのドーズ法を研究して作られたものとも言われ、類似点が多く見られます。土地の供与による農耕民化、同化の推進が柱となっている、いわゆる「植民地法」であり、アイヌは「未開の民」であるから、「保護」し、衛生的で近代的な生活に「導かねば」ならない、という思想が敷かれました。同時にこの時期、日本で考古学や人類学に対する興味が高まり、研究者たちがアイヌの墓地を、十分な相談もないままに発掘し、数々の遺骨や頭骨、副葬品などを持ち去りました。

<参考リンク>
  ウィキペディア: ドーズ法とは?
  ウィキペディア: 北海道旧土人保護法とは?
  北海道庁ホームページ 「北海道旧土人保護法」



学問の暴力
<参考文献>
「学問の暴力 -アイヌ墓地はなぜ暴かれたか」
植木 哲也 著

春風社
2008.6.初版発行
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 ウタリ福祉対策とは?

同和対策に範をとったウタリ福祉対策は、「生活の安定」「教育の充実」「雇用の安定」「産業の振興」及び「組織活動の充実」を施策の基本方針として昭和49年より施行されました。しかし、同和対策と異なり、根拠となる法律がなく、北海道在住のアイヌ限定の対策であり、道外に住むアイヌは対象外となっているといった不備があります。現在、首都圏アイヌから「有識者懇談会」に向けて提出された要望には、この対象に道外アイヌを含むことも盛り込まれています。

<参考リンク>
  アイヌ文化振興・研究機構 「ウタリ福祉対策」


 国連の「先住民族の権利宣言」とは?

国連の人権委員会などで、世界の先住民族と各国政府の代表が集まり、20年以上の討議の末に作られました。人権の観点から先住民族への差別撤廃のための施策を提言しています。投票結果は143ヶ国の賛成、4ヶ国(オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、アメリカ合衆国)の反対、11ヶ国の棄権。日本政府もこの歴史的な採択へ一票を投じ採択後の代表スピーチまでしましたが、国連ではアイヌ民族が正式に先住民族と認められているにもかかわらず、日本国内には先住民族はいないという従来の立場からの賛成演説でした。

<参考リンク>
  国際連合発表 「先住民族の権利宣言」 (英文)
  市民外交センター 「権利宣言の仮訳」 (PDF)

 首都圏アイヌの街頭署名活動とは?

首都圏アイヌの団体で構成される「アイヌウタリ連絡会」が日本政府に対し、アイヌが日本の先住民族であることを認めよ、という内容で、東京銀座にて2008年3月〜5月に渡り街頭署名活動を行いました。これは一次として5月に国会に提出され(個人署名:6419 団体署名:180)、11月23日をもって、署名の募集を終了しました。
(最終集約 個人署名:12,070 団体署名:275)

<参考リンク>
  アイヌウタリ連絡会ブログ


 先住民族サミットとは?

7月1日〜4日にかけて世界12カ国22民族を集め、G8へのカウンターサミットとして若手のアイヌ民族が主宰。「日本政府への提言」やG8へ向けての先住民族サイドからの提言「二風谷宣言」をまとめ提出しました。

<参考リンク>
  「先住民族サミット」における日本政府への提言 (PDF)
  「先住民族サミット」における二風谷宣言 (PDF)

 その他参考文献



アイヌときどき日本人
宇井 眞紀子 写真集
社会評論社

アイヌ共有財産裁判
小笠原 信之 著
緑風出版

旭川・アイヌ民族の近現代史
金倉 義慧 著
高文研

アイヌ式エコロジー生活
さとうち 藍 文
関戸 勇 写真
小学館

アイヌの治造
原田 詠志斗 著
「アイヌの治造」刊行会


首都圏に生きるアイヌ民族
関口 由彦 著
草風館

辺境から眺める
テッサ・モーリス=鈴木 著
みすず書房

アイヌ民族の歴史
榎森 進 著
草風館

レラ・チセへの道
レラの会 編
現代企画室

東京・イチャルパへの道
東京アイヌ史研究会 編
現代企画室
「すべてを明日の糧として―今こそ、アイヌの知恵と勇気を
宇梶 静江 著
清流出版





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